ここまで、基本的にモバイルデータ通信について説明してきたが、海外で音声通話が必要になることもあるだろう。
接続方法別に、音声通話の方法と、その課金についてまとめてみた。
1.音声通話の接続方法・通話方法・料金まとめ
接続方法 | 音声通話の方法 | 音声通話の料金 | |
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フリーWi-Fi | Wi-Fi | 携帯電話番号による音声 通話はできない。 音声通話は、「LINE」 「フェイスブックメッセ ンジャー」「FaceTime」 などのアプリを利用した、 IP電話で行う。 | Wi-Fi接続されていれば、左記 のアプリどうしの通話は無料。 |
海外用モバイル Wi-Fiルーター | Wi-Fi | ||
携帯電話会社 (キャリア)の 国際ローミング (海外パケット 定額サービス) | 携帯電話回線 | 電話番号による音声通話が 可能。 | 国内キャリアの規定による料金。 現地から日本にかけても、現地 から現地にかけても、国際通話 扱いになる。また日本からの 電話は着信でも有料。 |
「LINE」「フェイスブック メッセンジャー」「Face Time」などのアプリでも 音声通話が可能。 |
左記のアプリどうしの通話は、 「海外パケット定額」を使う 通信なら無料。 |
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現地SIMカード | 携帯電話回線 | 音声通話ができるタイプの SIMであれば、電話番号 による音声通話が可能 (SIMカードの電話番号 になる)。 | 現地キャリアの規定による料金。 現地どうしでの通話は安いが、 日本にかけると国際通話になり、 やや高額。 |
「LINE」「フェイスブック メッセンジャー」「Face Time」などのアプリでも 音声通話が可能。 |
左記のアプリどうしの通話は、 パケット通信料がかかる。 |
SMS(ショートメッセージ)は使えるの?
インターネット接続が必要なスマホのアプリはたいてい、Wi-Fiでネット接続できれば、携帯電話回線は不要だが、携帯電話番号宛てに送信しているSMSだけは、携帯電話回線への接続が必須となる。そのため、海外で、国際ローミングで接続していない状態では、SMSの送受信ができない。
とは言え、国際ローミングでSMSを利用すると、受信は無料だが、送信の場合は1通につき100円がかかる。もっとコストパフォーマンスのよい、キャリアメール、パソコンメール、LINEなどの通信手段があるので、それらで代用することをおすすめする。
※中国ではSNSなど、利用が制限されるサービスがあり、音声通話ができないことがあります。